グラフィックボードについて

ゲーム、特に3Dゲームをする場合、グラフィックボードの搭載は欠かせません。
しかし、令和の時代にWindowsXPを使用する場合ならではの、考慮すべきポイントがあります。

高スペックのグラフィックボードの性能を活かすことが難しい

3Dグラフィック性能をふんだんに使用するWindowsXP後期に発売されたゲームは、ほとんどがSteamやLiveのオンライン認証を必要とします。
しかし2024年現在オンライン認証は利用することができなくなっており、したがってゲームを動かすことができなくなっています。
WindowsXPで稼働する最高スペックを追い求めても、その性能を使い切るようなゲームは動かすことができないと考えるべきです。

あくまで実用性を考えて高性能のグラフィックボードの搭載を考えるのであれば、Windows7/10/11とのマルチブートを検討するのがよいと思います。

GeForceか、Radeonか

WindowsXPでゲームが盛り上がっていたころ、NVIDIAは積極的なマーケティングで、有名タイトルに対し「最適化する」という施策を行っていました。
そのためGeForceは最新の技術を積極的に取り入れていく半面、レガシーな技術に対する互換性を重要視しなくなったと言われています。

こちらは、GeForce GTX 980でDirectX 6のゲーム「Mobil1 Rally Championship」を実行したときの映像です。

映像がちらつき、正常ではないことがはっきりわかります。

続いてこちらは、Radeon HD7770で同じゲームを実行したときの映像です。

こちらは映像が正常に表示されています。
RadeonはGeForceにくらべてレガシーゲームへの対応が優れているといえると思います。
ちなみに、core i7-3770Kに内蔵されている「Intel HD Graphics 4000」でも、GeForceのようなちらつきはありませんでした。

以上のことから、Windows95/98時代に発売されたレガシーなゲームもプレイしたいのであれば、グラフィックボードはRadeonを採用することをお勧めします。

グリス塗りなおしのススメ

PCを構築する場合、パーツはおそらく中古製品を使用することになると思います。
中古グラフィックボードを手に入れましたら、ファンを分解して冷却用グリスを塗りなおすことをお勧めします。

参考に、GeForce GTX 980でグリスを塗りなおす前後のベンチマーク(3DMark06)結果を紹介します。
1枚目は購入直後に何もメンテナンスをせずにベンチマークをとった結果です。このスコアはGTX 750Tiの性能とほぼ同じくらいのスコアとなります。

続けて、グリスを塗りなおした後のスコアです。
塗りなおすだけで約15%のスコア上昇が確認できました。